オディシャ・ビエンナーレは、インド東海岸にあるオディシャ州(旧オリッサ)の州都・ブバ ネシュワルで 2013 年より隔年で開催している、 新しい国際的なアートの祭典です。
古典舞踊やコンテンポラリーダンスなどのパフォーミングアー ツを軸に、映像、ファインアート、デザイン、ファッションなど、 さまざまな芸術分野のアーティストたちが、カテゴリーを隔て ることなくオディシャという特別な場所に世界各地から集い、 自由で創造的な表現の場を創出することを目指しています。
インド古典舞踊オリッシーのインド政府公認舞踊家・小野雅子 を中心として活動する、現地 NPO 法人 Mudra Foundation と、 国内の一般社団法人 Tokyo-Odisha Cultural Exchangeが、共同で主催し、企画・制作・運営を行っ ています。
世界共通の言葉である「アート」の力で、グローバルとローカルを密接にリンクさせ、地域の発展に貢献していきます
『オディシャ・ビエンナーレ』の開催をきっかけに、地域コミュニティの中に世界中のアーティストが積極的に参画し、芸術分野での活発な意見交換や技術 の向上を促し、グローバルとローカルコミュニティーを密接にリンクさせていきたいと考えています。
そして、オリッサ州が持つ貴重な文化資源(ドクラやイカットに代表される独自の伝統工芸・オディッシーなどの古典芸能)の価値を再認識していただき、有意義な資源開発を進めることで、新たな発展へのアイデアが生まれていくことが期待されます。私たちは、『オディシャ・ビエンナーレ』というメディアをとおして、その実践的なマーケティングとネットワーク作りに貢献していきます。
地域の人々が自由なアートに触れるためのプラットホームを創り、発展のための新しいアイデアの発想を促します
参加アーティストには、最先端の芸術や各国の伝統文化を紹介するだけでなく、地域の人々を対象にしたワークショップを開催していただきます。
地元の人々、とりわけ未来を担う若者や子どもたちが、自由な発想のアートやものづくりに触れるためのプラットホーム作りをおこなうのが狙いです。
また、孤児院や障害者施設でも積極的にワークショップをおこない、地域社会環境改善への継続的貢献にも取り組んでいます。
アジア的な新しい芸術観を世界に発信することで、オディシャが国際文化都市として認知されることを目指します
これまで世界各地の芸術祭における、「アート」と呼ばれる美の価値観は西洋的な美意識・市場価値により牽引されてきました。しかし、インドや日本などのアジアの芸術は、大衆文化や日常性を併せ持つものから離れることができないリアリティと芯の強さを、その美の中に含んでいます。
「オディシャビエンナーレ」では、インド文化が持つカラフルな美意識を軸に、インドと日本、インドと世界各国の美の基準が混ざりあうことで、「アート」 の枠を越えて、真にグローバルな視野をもった新しい美の価値創造と発信を目標にしています。